


ヒューマンバリュー総合研究所は、人間の内面の価値(ヒューマンバリュー)と、健康、意味ある生き方、尊厳ある死とのかかわりについて、学び、考え、実践する機会を提供する活動をしています。
人間がより幸せになるためには、温かな心と健全な自信が必要です。おごりのない健全な自信を高めれば、私たちはもっと他の人に心を開く準備ができます。平和は、怒り、憎しみ、嫉妬心、傲慢さといった、私たちの否定的な感情を減らしていくことでしか実現しません。人間の内面の価値(ヒューマンバリュー)を育てることは、お金では買えない豊かさを人生にもたらします。当研究所はそのための教育および研究を行ないます。
Honesty is directed both towards ourselves and towards others.
(正直さは私達自身に、そして他の人への両方に向けられます。)
医療関連者向け講演
Activities
ヒューマンバリュー総合研究所では現在
下記の活動を行なっています:
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レクチャー・講演(講演依頼についてはこちら)
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ワークショップ、セミナー研修会
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シンポジウム
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瞑想リトリート
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聖地への巡礼
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調査研究
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大学・専門機関での特別講義

最初に、そして何よりも、まずは正直さです。正直さは私達自身に、そして他の人への両方に向けられます。それは透明性を育みます。また私達の内側の思考や感情の世界が、よりいっそう、外側に表される表現や振る舞いと調和するようになります。この正直さと透明性を土台にすると、敬意を養いやすくなります。
そして自分自身に対する尊厳と、自分自身に対する敬意を養っていくという私達のアプローチは、私達を私達自身の心に本 来備わっている、内面の真価へと (our innate inner values)、再び結びつけてくれます。
◼ご挨拶
2015年12月10日で、おかげさまで私どもヒューマンバリュー総合研究所も、5週年を無事迎えることができました。所長であるDr.バリーも、世界中を飛び回りながらも、継続的に参加してくださる日本の皆様の熱心さから、日本に来て講演を行うご縁が少しずつ広がってまいりました。
心の教育や瞑想を中心にしながら、その対象やテーマには、
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青少年向けやそのサポートする教育者自身に向けた感情との付き合い方の学び
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仏教の智慧を現代社会に生かす教育と瞑想のトレーニング
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対人支援者とくに医療関係者への慈悲心の教育やセルフケア
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幸せの処方箋、幸せについての考え方と生き方
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誰もが避けられない病や、いのちの終わりにしっかりと向きあう死に関するデスエデュケーションやグリーフケア
といったテーマも多くなってまいりました。Dr.バリーの科学者および医師として、そして僧侶として、両方の視点からの講義がますます求められてきているように感じます。
今回何度も出てきたテーマに、共感と慈悲の違い、というものがありました(特に対人支援者の方に)
「私たちが、他者と同じように感じるという“共感”までを実践している場合、ときに燃え尽きることがあります。
しかし、“慈悲心”を持つところまでいくのなら、もちろん他者の苦しみを感じることによる少しの悲しみは混じりますが、
私たちは燃え尽きるということがなく、何か助けになることをしている、その喜びに満たされるほうが大きいのです。
- バリー・カーズィン 」
それは単に理想を語っているのではなく、参加者の方の感想を聞いても、他者への“真の思いやり”を育むことで、自分も疲労困憊することなく、穏やかな幸せを感じる人生になり、win win の状況になるのだということが、学びを継続している中で少しずつ浸透し、理解が深まってきたように思います。
何も基盤がない私たちが、このように5年間地道に活動してこられましたのも、これまでプログラムにご参加くださった皆様、サポートとご寄付をいただいた皆様、あるいはご専門分野での知識やスキルをボランティアで提供していただいた皆様のご協力があったからこそです。心からお礼申し上げます。
まだまだ至らない点はご指導いただけますようお願い申し上げます。また今後もともに学びながら サポートいただけましたら幸いです。 現在も活動のサステナビリティとしていかに持続的な基盤を構築するか、またさらなる教育ツールをどのように充実するかなど、課題は多く抱えておりますが、少しずつでもさらに改善していきたいと思っております。
まずは感謝の気持ちをお伝えしたく、ご協力いただいた皆様に、今年の活動のご報告をさせていただきます。
今年もありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 ヒューマンバリュー総合研究所共同代表 丸山智恵子